2018年上半期

2018年も半年が過ぎました。

ご縁があっていろいろな芸術に触れることができて、毎月毎月幸せな気持ちでいっぱいです。そんな6か月を簡単に振り返ってみます。

※未完、随時更新します。

 

1月

TENTH/第1週Next To Normal

2018年の一発目から、「これ以上に良いものなんてないのでは?」という衝撃を受けた作品です。

出演者6人の綺麗で大人しそうな容姿からは想像できないような歪み、叫び、現実を突き付けられた、雷に撃たれるというのはこういうことなんだ、金縛りにあったような1時間でした。

1月第一週という年始すぎるタイミングで、「間違いなく2018年のベストだ」と思ったのが、村井さんのヘンリー。

海宝さんの、存在感しかないゲイブもめちゃくちゃ良かったのですが(観客からは生か死の狭間の人物なのに、圧倒的な生きている強さを打ち出していて、余計に無、とか幻、を浮き彫りにしていてよかった)ここはヘンリーで。

注意欠陥障害で、言うこともめちゃめちゃ危なっかしいのに、まるっと抱きしめたくなるかわいさがあって、全部抱きしめてくれそうなやさしいなにかも持っていた…。

「あなたはわたしのお気に入りの問題!」という数学的なメッセージに対する、なんの根拠もないぼんやりとした「それさえわかればいいよ」の包容力。この曖昧な空気感を表現できる俳優ってなかなか少ないよなあ、と大拍手でした。

 

2幕はガラコン。

伊礼の無駄おじさんが、海宝さんにぶちゅう、とチューしてて、髭のジョリジョリがなんとかって…

当たり前だけど、皆さんさすがの歌唱力でめ~~~ちゃめちゃよくて(特にOh,What A Nightなんてブチ上がった)、こんなに聞けちゃっていいのかな?なんて、1幕と合わせて贅沢すぎる時間でしたが、あんまりお稽古できなかったのかな、というドタドタ感でした。サパタイムでチャーリーブラウンのぬいぐるみが出てきたの、かわいかったし、声がむらいくんで、それもとくべつかわいかったです。

 

TENTH/第3週この森で、天使はバスを降りた

心が満たされる、多幸感ってこういうこと、と言えるあたたかな時間でした。

パーシーは深いバックグラウンドはあるけれど、淀みがなくて、透き通ってて、清くて、どうやっても掴むことができないクリアな存在と歌声。乱暴でも知性があって、怒りも悲しみも喜びも美しくて、全てが綺麗でした。
保安官のジョーは一見適当に見えるけど、公私混同しないように一生懸命になっているのが、めちゃくちゃかわいらしい。パーシーの担当保安官からパーシーに恋する青年への変化は誰が見てもわかるのに、「タルボットさん」と呼び続けるのが真面目でたい応援したたくなります。
喪失と再生の物語って?どんな展開が待っているの?、タイトルからも想像ができなかったけど、まさか大きなことがなにも起こらない物語だったなんて。
まわりにある幸せを意識して過ごすなんて正直難しい。けど、たまにこういう物語に触れて、毎日満たされているんだなあ、と感じるもの良いものだな、と思いました。

 

2幕は、RENTとZANNAのガラコン。

怒涛のメドレーが始まる前にジェニファーさんが「お客さんみんなRENT Trainに乗らなきゃいけないの!」と言っていたけど、もう超快速列車だった。

このガラコンを楽しみにしていた人たちは、比較的LGBTを受け入れてるはずで、これだけ扱う作品があるのに、どうして世間ではそれほど?
それは演劇だからなのかな、と残念だけど思ってしまいます。観劇だってまだまだマイノリティ。私達は少し理解していても、広い世界で見れば違うんだな、と。
演劇は映画よりも制限されてない場だし、演劇の劇場こそLGBTを表現できる場ならもっと上演されほしい、同じLGBTでもRENT・ZANNAであんなに色が違う表現ができて、それが一気に体感できたのも、劇場だからこそなのでは、と強く思いました。幸あれ。

 

ガラコンの豪華さを期待して、もちろんそれは期待以上に素晴らしかったですが、1部の2作品を観て、世の中には知らない作品がまだまだあるんだな、と改めて勉強になりました。

 

2月

99才まで生きたあかんぼう

たまにはミュージカル以外も、と観劇。

0才から99才までを演じ分ける村井さんの凄さがわかる一作。

やんちゃしてる青年期まではあまり笑顔が見えないけれど、夢を見つけてからの数十年は、彼のひなたぼっこのような優しい笑顔が炸裂するので、たまりません。

一人何役、だったり、黒子(設定としては神様)のマントだったり、やってることはアナログなのに、年齢のカウントアップはデジタルで狂いがないところが、面白いところでした。

原作がシンプルなだけに、それに適応できる芝居が足りずにおふざげが過ぎているかな、という印象のストプレ。

 

3月

3LDK Presents TIME3LIP

昨年秋のMUSICAL SHOWCASEで無限の可能性を感じた3人に、いつかいつかきっとやってもらいたい!と思っていたTHE WIZナンバー。
こんなにも早く実現するなんて思ってもみなくて、正直それで胸がいっぱいになってしまいました。

しかも、その興奮の前に、だいすきなだいすきな、ウィキッドナンバーまでやって…。

しかもしかも、それをしてたのが壮一くん。「人生踊り明かせ」を本編以外でやるのって本当に難しいと思っていて…、作品の独特なダンスがあるから、下手に振りをつけると物足りないものになっちゃう。けど本来の、歌を聴かせる曲!という感じで、照明とこざっぱりしたお芝居だけて表現していたのが最高に最高でした!(歌ナンバーだけど、日本初演の人が踊れすぎちゃっていてダンスナンバー的認識のある曲)

SHOWCASEでは、一人Hamiltonに手を伸ばして、攻めていたたくやくんがめちゃくちゃかっこよかった。懐かしいナンバーもありつつも、今回は全員攻めたな!を感じられたのがとてもとてもとっても良くて、気持ちが燃え上がりました。

期待しかないし、これで終わっちゃうのもったいなさすぎるよ!(と、このときは思い、のちにアンコールに歓喜)

 

メリーポピンズ

メリーポピンズ役は濱田めぐみさん。凛としていて、ピンとのびた背筋が印象的。他のみなさんも姿勢は良いはずなのに、めぐみさんだけが縁どられているような、そんな不思議な感覚でした。

 

4月

ZEROTOPIA

出演者のレベルが高すぎて、すごい。
とくに真剣佑さんは、その顔で、歌も、アクションも、コメディまでできちゃって、なんか、、良すぎて大丈夫なのか!?というほどに…。テレビでたまに見かけて人気なのは知ってるけど、この凄さのわりに、世間、ほっときすぎじゃない!?と心配になりました。
トムたくの双子コンビは、本当に安心して見ていられる息のぴったりさ。SHOWCASE、TIME3LIP、とライブものが続いていましたが、この二人は俳優だった!と再認識しました。
ただ、冒頭からかなり置いてきぼりになってしまい、なんというか頭を抱えながらの観劇でした。
相変わらず着眼点がめちゃくちゃすごくて、簡単に思い出すととっても面白いお話しなのですが、なんとなく軽くなっているなあ、という印象。
出演者それぞれの技量がありすぎて、いろんな方向に飛び出ちゃっている感覚。この辺は好みで左右されるんだろうなあ。

 

5月

Indigo Tomato

宝箱のような作品でした。

追ってちゃんと書きます

 

6月

Indigo Tomato

 

3LDK Presents TIME3LIPアンコール

 

 

なにもかもが勉強になる、本当に良い時間だなあと思います。下半期も、良い出会いがあることを祈ります!